/152 第4章 32=高村薫 多田和博・挿画監修

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2018年01月03日 | ジョギング

合田はこれまで何度も同じ場所に立ち、ガラスに映る自分の姿と背後の道路とその並びの家、さらにその先の野川公園の西門のつくる一幅の風景を眼(め)に焼き付けてきたが、いまはちょうどジョギングの男が一人、西門を入ってゆく姿がガラスに映っている。それに見入りながら、合田はその朝もまた、あらためて確信するのだ ...

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